初めて弁護士に依頼する際に気をつけたいこと

裁判は自分でできる?

裁判を起こす場合には、弁護士等の専門家に依頼することが多いと思います。

しかし、必ず弁護士に依頼しなければいけないという決まりはなく、弁護士などの訴訟代理人を選任せずに訴訟を起こすことができます。これは本人訴訟と呼ばれており、本人自らが裁判を進めることになります。

本人訴訟のメリットには、弁護士費用がかからないことが挙げられます。弁護士に依頼すると高額な費用が発生することも多く、民事訴訟において請求額が少ない場合には弁護士費用の方が高くついてしまうこともあります。

また、請求金額が高くても弁護士に依頼したからといって必ず勝訴できるとも限りません。勝訴した場合でも、相手にお金がなければ賠償金を得られないこともあります。そういった事情もあり、請求金額が少額の場合には本人訴訟を行う人が多いです。

それから本人訴訟には、自分の言いたいことを自由に主張できるという面もあります。ただし、裁判で勝つためには法律的な根拠を元に主張をする必要がありますが、法律的な知識がない一般人だと有利な主張をするのが難しくなります。

手続きに不備が生じたり、手間もかかってしまいます。裁判は平日にしか行われないので、土日休みの会社員などは仕事を休まなければならない場合もあります。

本人訴訟が行われることが多い事例には、請求金額が少額の場合や訴訟内容が分かりやすいこと等が挙げられます。例えば、家賃を滞納しているのでそれを支払ってもらいたいといった場合や貸したお金を返してもらいたいといった場合があります。本人訴訟が向かない裁判には、医療過誤や労働問題、公害の問題などが挙げられます。

こういった裁判は非常に内容が複雑なので、素人だと証拠を集めるのが難しいことも多いです。そのような場合には、弁護士が依頼を受けて訴訟に関わることが多くなっています。

本人訴訟を起こす場合には、まず訴状を用意して証拠と一緒に自分で裁判所に提出します。訴状の書式などは、裁判所のホームページに掲載されているので参考になります。ただ、本人訴訟で困難を感じた場合は身近な雰囲気で相談できる弁護士への相談も視野に入れると良いですね。

初めて弁護士に依頼する際に気をつけたいこと

弁護士は法律の専門家です。
あらゆる社会生活上のトラブルに対応してくれます。

離婚問題不倫ご近所トラブルなど身近な事だけでなく、
交通事故遺言相続、会社であれば企業法務なども相談にのってくれます。
しかし日常生活では、ほとんどの方が接点がないために、
初めて弁護士に依頼したいと思った際にも、どのように相談をもちかけたら良いかなどわからない方がほとんどです。

金額も高いので慎重になってしまうのは仕方のない事です。
ただ、まずは勇気を持って、本人が弁護士事務所に相談に訪れる事が重要です。
その際には、必要な書類など参考になりそうなものがあれば全て持参します。

弁護士を選ぶ時には、親身になって相談にのってくれる弁護士を選ぶと安心です。
弁護士が決まったら、相談内容を話します。その際には、正直に全部話す事が重要です。大丈夫です。弁護士は秘密を守る義務を負っています。

これを話したら自分には不利になってしまうのではないかとか、
恥ずかしいから話したくないなど自分の都合の良いところだけ話してしまう方が多くいます。

しかし弁護士は、事実を正確に把握しないと的確なアドバイスをする事ができません。

これは関係ないだろうと思って話さなかった些細な事が、実は重要な事柄だったという事もあります。
プロが重要か重要でないか判断するので、どんな事も隠さずに全て話さなければなりません。人には聞かれたくない事もあると思います。

しかし弁護士には、守秘義務があるから外部にもれることはないし、誰かに知られることもないので安心して話して大丈夫です。
恥ずかしがらずに全て話すことで、的確なアドバイスをもらう事ができ早期に解決をすることが出来ます。

どこの弁護士事務所に依頼するかは、ホームページや口コミなどを見て依頼しようと思っている案件に強い弁護士に依頼すると安心です。

その後話しをしてみて、同じ目線で相談にのってくれて、些細な質問にもわかりやすく答えてくれるところを選ぶのが良いのではないでしょうか。事務所の大きさや弁護士数など見た目に関係なく、誠実だと感じる弁護士事務所を選ぶと失敗は減るでしょう。